Vintage Music T-Shirts

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ミュージックTシャツの歴史

ビンテージミュージックTシャツの起源は1960年代後半まで遡る。

1960年代

ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムスというバンド構成を世界に根付かせたレジェンド、ビートルズ(The Beatles)の1963年頃にプロモーションとして物販されていたアイテムの一つにTシャツがあり、恐らくこのTシャツが世間で言うところのミュージックTシャツ、ロックTシャツ、バンドTシャツというジャンルの最古のTシャツである。

しかしながら、田中凛太郎氏/著のMy Freedamn!によると、ヤードバーズ(The Yardbirds)の当時のTシャツが掲載されており、このヤードバーズはジェフ・ベック、エリック・ クラプトン、ジミー・ペイジ等を排出したバンドであり活動期間が1960年代であったため、60年代にはビートルズ以外のミュージックTが存在していたであろうことが伺える。

また、幻とも言える当時のウッド・ストックフェスティバルのTシャツも存在している。

1970年代


1970年代にはビートルズをはじめ、ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリン、ピンク・フロイド、ジミ・ヘンドリクス、グレイトフル・デッド等、時代を牽引したミュージシャン、バンドのツアーTシャツが存在している。

また、ヴィヴィアン・ウエストウッドとマルコム・マクラーレンのセックス・ピストルズをモチーフにしたセディジョナリーズ(通称セッズ)のTシャツもこの頃に流通しており、現在までその希少性から高額で取り引きされており、ビンテージと見分けがつかない程のブート品、現行品も多く流通している。

この頃のファッションシーンでは、ヒッピー・サイケデリック文化の旺盛から色鮮やかなデザインが多くなっているため、プリント技術の向上も合わさり多色使いのプリントが見受けられるが、オーバーサイズの文化そのものが無いため、Tシャツのサイズ感は今の日本サイズと同等と捉えられ、タイトフィットがほとんどである。

1980年代


1980年代に入ると、いわゆるビンテージミュージックT、ロックTの最盛期を迎える。

音楽そのものが多様化し、ハードロック、ヘヴィメタル、パンクス、ポップス、ソウル、ファンク、ヒップホップといったジャンルがひしめき合う中、多くのアーティスト、バンドが活躍していたこともあり、ツアーやフェスティバルの開催に際して、多くのツアーTが生産され、1980年代後半にはプロモーションやファッションアイテムとしてのTシャツも多く流通した。

通称パキ綿と呼ばれるパキスタンコットンを使用したブートレグのツアーTは1970年代後半頃から生産されていたが、これも1980年代に全盛を迎えることになる。

ポップスシーンにおいても、マイケル・ジャクソンやマドンナの活躍は誰もが知るところであり、当然ながら、彼らの活躍、人気を彩るビンテージTシャツが存在している。

1990年代


1990年代にはニルヴァーナ(Nirvana)を代表とするグランジ、オルタナティブミュージックが旺盛。レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(Red Hot Chili Peppers)のようなミクスチャーバンドやガンズ・アンド・ローゼス(Guns N’ Roses)、パール・ジャム、ソニックユース、オアシス、レディオヘッド等の人気により、ミュージックシーンは多様化していく。

1990年代にはミュージックTシャツも変容を迎える。

ジャストフィットからオーバーサイズにファッションシーンが移り変わり、素材もコットン100%が主流となり、サイズ感も1980年代から一回りサイズアップされた。

この1990年代のサイズ感こそが日本で言うところのアメリカンサイズに他ならない。

日本のMサイズは1990年代のアメリカサイズではS、日本のLサイズはアメリカのMサイズ。

特に1990年代に登場したGiantボディはミュージックT専門のTシャツと言っても過言ではなく、1980年代のボディに比べ1サイズ大きい作りとなっていることが実物から読み取れる。

2020年時点での近年では、1990年代以降のミュージックTが高騰を極めており、市場価格や需要、価値観は目まぐるしく変化している。

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「Music」カテゴリーでは、ミュージックT、ロックT、バンドT、ツアーTと呼ばれるミュージシャンのデザインTシャツをアルファベットごとにまとめて掲載しています。

他、パキ綿のTシャツやロングスリーブTシャツ(ラグランスリーブT)のページを設け、様々な角度からミュージックTシャツを鑑賞いただけるようにしています。

ミュージックTシャツ辞典はこちらから↓