保育園や幼稚園、学校でクラスTシャツを作ることになり、Tシャツ制作係になったけど、どう進めればいいの?という疑問について、実例実体験を踏まえて手順を説明します。
改めてTシャツ完成までの工程は以下です。
【納品4ヶ月前】
1 チーム編成
2 デザイン考案
【納品3ヶ月前】
3 デザイン決定
4 業者選定
【納品2ヶ月前】
5 デザイン展開、発注数公募
6 注文数集計
【納品1ヶ月前】
7 発注
【納品2週間前〜1週間前】
8 梱包
9 納品、集金
2 デザイン勘案 納品4ヶ月前
前回の説明はこちら↓
前回、チーム編成は3家族がベストという話をしました。
チームが決まったら、まずは連絡先を交換しましょう。基本やりとりはLINEのグループトークで進めていきます。
そして、1ヶ月間を目安にデザインを考えていきます。
自分たちの場合は、3家族がそれぞれデザインを考案し、1ヶ月後にデザインを決める打ち合わせ日を設けて決めることになりました。
LINEでやりとり出来ますから、必ず集まらなくてはいけないわけではないですが、親睦の飲み会を兼ねていたので、1ヶ月後にデザインを持ちよりましょう、となりました。今ではZOOM等のミーティングツールもあるので、オンラインミーティングでも良いでしょう。
次にデザインの勘案です。
全く白紙の状態でどのようにデザインを考えていけば良いでしょう。
次の2点が重要と考えます。
コンセプトを決める
コンセプトについてはクラスTのため、そのクラスもしくは保育園にまつわるデザイン、児童の名前を入れたいな、くらいにぼんやりと考えていました。今回の例はコンセプトが予め決まっているので決定までに時間はかからないケースと言えるでしょう。
自分の能力の把握
コンセプトと同じくらい重要なことは自身のデザイン能力の把握です。
デザイン案が思い付いたとして、自分がそれを具現化する力があるかどうか?具現化できるように練習するにしても、打ち合わせに間に合うか?
自分自身の能力の把握こそが、デザイン勘案時に重要なことです。
なので、役割が決まった瞬間に自分のやりたいこと、できることを整理しました。
・やりたいこと
・クラスにまつわるデザイン、もしくは保育園Tとわかるデザインにしたい
・児童の名前を入れたい
・大人もできれば日常的に着用しても恥ずかしくないレベル、なおかつ子供達も長く着れるデザイン。
・子供目線より大人目線。(ここは意見が分かれるかもしれませんが、
全員の共通項としてダサいのは嫌だよね、というのが根底にありました。)
・できること
・画像加工
・ヴィンテージの知識(によりアイデアの引き出しが多いこと)
・模倣(0からの絵は下手ですが、模写は得意)
ここから導き出す答えは、ずばりパロディです。
ロゴのパロディであれば、認知度も高く、デザイン的にもはずれにくい。なおかつ0からデザインを生み出さなくても元のデザインを多少の手直しする程度で形になるし、期限にも間に合うだろうと思いました。
「児童の名前を入れたい」については、ヴィンテージツアーTのバックプリントのようなツアー日程を模倣して児童の名前を入れようと考えていて、ここは既に自分の中で形が決まってました。
以上で大枠の形が決まりました。
- 何のためのデザインなのか
- 期限はいつか
- やりたいこと
- やれることは何なのか。
この辺りを整理することで詳細デザインへ進む速度が変わってきます。
続いてデザインの素となる素材探しです。
探していると、意外にも早くに自分の理想とする加工ができるサイトに出会えました。※海外のサイトです。
なんと、このサイトのロゴデザインは有名ロゴにそのままのフォントで文字を好きなように変更できます。
当時は最高かよ!と心の中で連呼していました。
ロゴだけうまく取り込んで文字を自作で変更しなきゃな、、と思っていたので、このサイトを見つけた時は心底嬉しかったですね。
同じような考えでデザイン作る方は是非ご検討ください。(もちろん無料です。)
ただし、営利目的の利用は一切不可のため、間違っても営利目的の販売はしないようにしましょう。
ロゴ作成はすぐできて、例えばこんな感じです。
サイトでロゴを選んで画像下に文章を入力するボックスがありますので、そこに入れたい文字を入れるだけ。後は右側のダウンロードボタンを押せば終わり。
アルファベットは小文字で指定してもこのロゴの場合は大文字に強制変換されました。
ロゴによっては、文章入れることができるボックスが複数あります。
ちなみに日本語もOK。(ロゴによるかも。試してみてください。)
絵心に自信無ければこういうのも全然ありです。むしろ共通項あった方が話題になって親しみやすいと考えます。
絵心があれば自作したいところですが、創作の絵心の無い自分には理想のサイトです。
デザインは簡単に作成できるので、いくつか候補を作りましょう。
バックプリントには児童の名前をツアーT風に入れたいと考えていたので、メンバーに伝えやすいようにツアーTの画像も準備して打ち合わせに臨みます。
Tシャツデザイン決定の打ち合わせ以降の工程を下記で綴っています。