概要 【Overview】
1980年代のトムキャット× 死霊のえじきのTシャツ。
年代 【Era】
1980年代
感想 【Impression】
物事の探究というのは、時に迷宮を彷徨う事態に陥ります。
1980年代のこのTシャツを仕入れた時がまさにメイズランナーさながらの迷宮への誘いでもあったのです。
まず、フロントプリントは通称トムキャットと呼ばれるF-14戦闘機の象徴キャラクターのデザインで、これは主にワッペンで流通しています。
さらに印字されている言葉「Go ahead,Make my day(やれるもんならやってみな)」は、ダーティーハリーの決め台詞として有名な言葉、そしてバックプリントは1985年公開こホラー映画であるDay of the dead (邦題:死霊のえじき)のデザイン。
基本的に一枚のキャンバス(Tシャツ)に投影されるデザイナーの意思というのは一つのみで然るべきであり、この3すくみの表現が何を意味するのか、という恐らく迷い込んだであろう出口のない迷宮に足を踏み入れた解釈を持って進んでしまったのです。
トムキャットとgo ahead〜はこのままワッペンになっていたり、言葉と本体が密接してるので良いのですが、問題はフロントとバックの結び付きです。
迷宮を彷徨うこと数時間。
結論としてはフロントとバックの関連性は無いということです。
この結論に至って意思決定をした瞬間にメイズから抜けました。
そもそもビンテージTシャツの中には、このようにフロント、バックが全く関係の無いデザインがプリントされていることもざらです。
さらに言うとフロントとバックデザインか逆、なんてパターンもあります。
それが意図的なものなのか、エラー品なのかまでは断定できませんが、そう考えるともしかしたらこの一枚はエラー品であったかもしれません。
仮にエラー品だとしたら希少価値が跳ね上がりますが、ビンテージの場合、深掘りしていくと自分なりの解釈で希少価値を見出し、その工程は見出した価値のエビデンスとなりうるので、メイズランナーとならない程度に追求すると想定していた提供価格も変化が出てくるでしょう。
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Exploring things can sometimes lead to wandering in a labyrinth, and when I bought this t-shirt in the 1980s, it was an invitation to wander in a Maze Runner-like labyrinth.
First of all, the front print is a design of the iconic character of the F-14 fighter jet, commonly known as the Tomcat, which is mainly distributed as a patch.
The back print is a design from the 1985 horror movie “Day of the dead”. Basically, there should be only one designer’s intention projected on a single canvas (T-shirt), and I went ahead with my interpretation of what this three-pronged expression means, stepping into a labyrinth with no way out that I must have wandered into.
Tomcat and go ahead~ are fine as they are as patches or because the words and the body are closely connected, but the problem is the connection between the front and the back.
I spent several hours wandering in the labyrinth.
The conclusion is that there is no connection between the front and the back. The moment I came to this conclusion and made a decision, I left the maze. It’s not uncommon to find vintage T-shirts with completely unrelated designs on the front and back. In some cases, the front and back designs are even reversed.
