
概要 【Overview】
1970年代のラッセル金タグボディのマルチプリントTシャツ。
マリリン・モンロー、YES、Pink Floyd、Chicago、Black Sabbath、Led Zeppelin、The Whoなどのデザインが乱雑にプリントされたテストプリントもので、大元はChicagoのマリリン・モンローデザインと推察(My Freedomn!でChicagoとマリリン・モンローのみのデザインを確認済み)。
年代 【Era】
1970年代
相場 【Market price】
2010年前後:¥100,000〜150,000
2020年前後:¥200,000〜300,000
感想 【Impression】
手に入れるべきか
ミュージアムクラスの逸品と評価。
よって個人所有の意味でも、投機的な意味でも奇跡的に見つけたら即購入すべき。
予測として現状の販売額を記載するも、日本国内、海外問わず400,000円〜500,000円の値段が付いていてもおかしくない。
潤沢な資金有りきとはなるが、今後販売額がさらに上がっても、下がるということは考え難いので、10数年後に100万円の価値が付くと考えれば高額でも手にする価値は十分にあると考える。
このTシャツに限らず、稀に安価でポロッと見つかることもあるので、オンライン、オフライン共に常にアンテナを張り続けることを推奨。
販売までの経緯と感想
著者が見てきたヴィンテージミュージックTの中でも凄まじく究極的な一枚。
入手当時は、ただただその存在感に圧倒され、そのTシャツの起源など知る由もなく、それよりも「手にしたい」という気持ちしかありませんでした。
入手当時のことはよく覚えていて、オークションサイトで販売されていましたが、出品者も当時としてはなかなか手を出せないくらいの高額で出品されていたので、購入を躊躇したのは言うまでもありません。
オークション形式で即決では無かった(と記憶している)ので、悩みに悩み、たとえ利益とならなくともこのTシャツはお店の顔、引いてはトレードマークにしたいというところまで思考が広がった時に購入を決断できました。
このTシャツに関しては結果から言うと利益が出ましたが、バイヤーが珠玉のレアピースに出会った時、どのような感情に掻き立てられるのか。
「利益とかどうでもいいから、とにかく手に入れたい!」
この想いに尽きます。
現に知り合いのバイヤーや行きつけで仲良くなった古着屋の店員さんに話を伺うと、30,000円で買い付けたTシャツを35,000円で販売した、というような話も珍しくないのです。
このTシャツの販売時に利益が出たと前述しましたが、当時で購入額の3倍、4倍もの値段が付くものでもなく、2倍も付かなかったと記憶しています。
正直今となっては手放したくなかったとすら思っていますが、当時から画像は残しておくと決めていたので、存在の確認ができることや、このように改めて紹介ができることは個人的に幸福なことと感じています。