概要 【Overview】
1984年~1985年のブルース・スプリングスティーンのワールドツアーTシャツ。フロントは1984年リリースの『ボーン・イン・ザ・U.S.A.(←Wikipedia)』からのアートワークプリント。バックプリントは無し。
ブルース・スプリングスティーンの詳細はこちら→Wikipedia
年代 【Era】
1980年代半ば(1984年確定)
相場 【Market price】
8,000円~10,000円くらい(about 80US$~100US$)
感想 【Impression】
「男は背中で語る」と教えて頂いた、昔務めていたショップの先輩の着用するTシャツは、フロントプリントは多くても胸のワンポイント、バックプリントに主張性の高いデザインという構成のものばかりでした。バイカーでもあるので、そのようなセレクトになってくるのでしょう。
このTシャツはどうでしょう。
背中で語るどころか、ケツで語っています。
そう、男はケツでも語れるんです。
むしろ、ケツで語れ!と言わんばかりに男の尻ざまを主張されているこの方こそブルース・スプリングスティーン様です。
※決してディスってるわけではなく、文書で遊んでたらこんな書き綴りになりました。
このデザイン、言うなればこの系統と言ってもいいかもしれませんが、実はブルース・スプリングスティーン意外にも同様のデザインがありまして、まずはこちらのローリング・ストーンズのスティッキー・フィンガーズのジャケット。
構図同じ、、ではないですが、趣旨は一緒ですね。
もう一つはこのモトリー・クルーのToo fast for love。
構図同じ、、ではないですが、趣旨一緒ですね。というよりスティッキーフィンガーズと構図一緒ですね。
年代で見ていきます。
- Bruce Springsteen / Born in the U.S.A. 1984年
- The Rolling Stones / Sticky Fingers 1971年
- Motley Crue / Too fast for Love 1981年
あれ、スプリングスティーンが一番年代新しいですね。
自分が知る中でこの系統の構図で一番古いのはストーンズなので、これがオリジナルとすれば、モトリークルーがスティッキーフィンガーズを自分色に染め、スプリングスティーンはこれらを参考にして自分なりの構図に昇華したのかな、と想像しています。
あくまでも想像ですので実際はどうなのか断言はできませんが、こんな風に別の角度からアートワークを見ていくと、デザインの背景を面白くとらえることもできます。
一つ言えることは、どれもカッコよく、それぞれの色が出ているということです。
似通ったデザインですが、これらのヴィンテージTシャツの市場価格はそれなりの値段で流通しています。
ただ、確か現行ものもあるはずなので、ヴィンテージにこだわらなければ現行物で気軽に楽しむ、というのも全然ありです。
ちなみに冒頭で「男は背中で語る」、ということを記載しましたが、こちらは「フロントプリントにも関わらずケツで語るTシャツ」ということですね。