2014年のブログで紹介した、レッド・ツェッペリンのTシャツです。
当時は「1980-1981 WORLD TOUR」という題名で、パキスタンコットンのブートの一枚として紹介していました。フロントにまとめられた飛行船、羽の生えた人物、メンバー4人のシンボル。バンドを連想させるモチーフが一枚に集まっています。
自分の生まれ年が1980年ということもあって、当時の文章には、この年のツアーTはデザインのよいものが多い気がすると書いていました。少しひいき目ですが、そういう個人的なつながりも古着の楽しみ方のひとつだと思います。
同じ記事には、GRATEFUL DEADの「ON THE ROAD AGAIN」、EAGLES、THE BEACH BOYSの1980年のTシャツも並べていました。同じ年という括りで、バンドの違う一枚を見比べる。年代を細かく調べる前に、まず写真を並べてみるだけでも、気になるデザインを探す入口になります。
フロントに集まるバンドのモチーフ
今回の一枚について、元の記事にはフロントだけのプリントと記録しています。背面の日程表を読ませるツアーTとは違い、前面の図柄に情報をまとめた構成です。
見るときは、まず文字と図柄を分けてみてください。バンド名や年号を追うときと、飛行船や人物の配置を見るときでは、同じプリントでも目に入るものが変わります。そこから別のバンドの一枚へ移ると、自分が文字の形に惹かれているのか、絵の組み合わせに惹かれているのかを考えやすくなります。
同じ年の4枚を並べてみる
ツェッペリンの写真を見ると、中央の飛行船を白いモチーフが斜めに囲み、下に羽の生えた人物が配置されています。赤いWORLD TOURの文字と青い年号だけでなく、中央にはCANCELEDという文字も見えます。小さな文字まで追うと、当時の説明だけでは拾えていなかった情報があります。

GRATEFUL DEADは白いスカルを中心に、赤を目や円の輪郭へ使っています。上には流れるようなバンド名、下にはON THE ROAD AGAINと1980の文字。ツェッペリンとは色数や文字の形が違っていて、黒いボディ同士でも印象が変わります。

EAGLESは白いラグラン袖と黒い身頃の一枚です。赤い翼と青い角のある頭骨が大きく描かれ、上のバンド名と下のIN CONCERTが図柄を挟んでいます。この正面写真には1980の年号は見えませんので、ここでは元ブログで1980年のものとして紹介した一枚として扱います。

THE BEACH BOYSは大きな文字の下に、馬に乗った人物と花火を思わせる図柄。下部にはWASHINGTON MONUMENT、JULY 4, 1980とあり、場所と日付も構成の一部になっています。これは写真で読める表示の記録で、公演の開催や現地販売をこの一枚だけで確認したという意味ではありません。

同じ1980年という括りでも、文字、色、モチーフのまとめ方はそれぞれ違います。一枚ずつ眺めたあとに並べてみると、共通点を探すだけでなく、その違いも楽しめます。
年号について、再編集時の補足
ここは、当時の記事から説明を補っておきたいところです。Led Zeppelinの公式記録には、1980年9月の北米ツアー予定の発表と、同年12月4日の解散発表が残っています。元の記事の題名を、そのまま「1980〜1981年に開催されたワールドツアーの公式商品」という説明にすることはできません。
この個体の製造・流通時期を新たに確認できたわけではありませんので、今回は2014年の取り扱い記録として紹介します。プリントにある年号と、その一枚が作られた時期は別に考える必要があります。
それでも、一枚から同じ年の別のTシャツへ、さらにそのバンドの音楽へと興味が広がっていく楽しさは残ります。気に入った図柄を入口に、少しずつ背景を知っていく。そんなふうに過去の写真も楽しんでいただければ幸いです。
初出:California Blues、2014年3月26日。過去の販売記事を再編集しています。掲載当時の価格・在庫・状態は現在の商品情報ではありません。
図柄から描き手へ関心を広げるなら、V.C. Johnsonを知るもあわせてどうぞ。
再編集:2026年9月29日。掲載写真4枚はいずれも旧ブログCalifornia Bluesの実物写真です。
